髪を切りに行くのが面倒で

雑記とか趣味とか一般公開されてる自分のメモ帳みたいなものです。Twitter//@srRiLiyou

上を見れば様々な方法で崖を登って行く人々。下を見ても地面。底に落ちて死んでしまえたらどんなに良いだろうと思うけれどここにいる僕には底に落ちる資格もない。
僕には人が登って行く崖が砂の壁にしか見えない。捕まる場所などどこにもない。登り切る人は努力ある人。登り続ける人々は勇気ある人。どちらも無い僕には登る資格は無い。少しだけ登って落ちて死んでしまおうなんて甘い考えは受け入れてもらえない。
僕は登る人登りきった人たちが太陽に見える。光源を持つ彼らはどんどん上に登っていった。彼らが登っていくたびに光源を持たない僕の周りは暗くなって、今ではもう崖が何処にあるのかもわからなくなった。
崖があるのかわからなくなったのが不安で少し歩いて手を伸ばしてみるも何にも触れない。もう崖は無くなってしまったんだろう。僕はこの底で無いものにされている。しかし自分が自分を認識しているものだから消えてなくなる事を容認してもらえない。ただ一つ確かな事は僕はまだ立っているという事だ。僕だけが底にいる。底が残っている事に惨めさを忘れない様にとの配慮を感じる。
時々鈍い音がする。勇気ある人が手を滑らした、または力尽きてしまって底に落ちてくるのだ。僕はこの存在を分けてあげたい、いや全て渡したいとすら思うのだけれど、それは崖に挑み続けてきた人への冒涜になってしまう。僕なんかの存在を押しつけられたところで勇気ある人々が汚れてしまうだけなんだ。
結局の所、僕は自己犠牲の様に今話した事を謳っていたが自分の存在を他人に押し付けて放棄して死んでしまいたいだけなんだ。何処までいっても卑怯者。卑怯者は和を汚す。卑怯者は楽にはしない。この暗い底で永久に暗澹としているしかないのだろう。
あの時勇気を持てば。なんて考えてももう遅い。蜘蛛の糸は垂れてこない。だって僕の事を認識しているのは僕しかいないようだから。永遠と惨めであれという罰を受け続けるんだ。いや、罰ですらないのかもしれない。罰すら与えてもらえない僕なのだ。