髪を切りに行くのが面倒で

雑記とか趣味とか一般公開されてる自分のメモ帳みたいなものです。Twitter//@srRiLiyou

雑考

大きな声で笑う人たちが嫌いです。とても下品に威圧しているみたいで心がざわつきます。私は小心者ですので大きな音に驚いてしまって身動きが取れなくなってしまいます。私はヘッドホンをつけて街を歩きます。突然の大きな笑い声も、私を笑う小さな悪口も、何もかもが聞こえなくなるからです。とても安心します。母親の胎の中とはこういう感じなのでしょうか。母親は私を気にかけている気がします。多分気にかけているのだと思うのですが私は否定されている気がしてなりません。私には価値はないのだろうか、などと考えてしまうのです。なので私は母親の胎の中に還ることしました。5cmほどの壁を当てて音を流すだけで外界のすべてがシャットアウトされて気持ちよくすらなってしまいます。どうして私は生まれてきてしまったのでしょう? 意味は特にない気がします。有限であるリソースを食い潰すだけの私は価値がありません。必要とされた事は無いのですからこれからも無いのでしょう。
こんな事を考えながら私は母の胎の中に入ったまま街をいきます。街には色々な人がいます。せかせかと革靴を鳴らして歩く人、この世の終わりを待って空を見ている人、笑いながら電車に飛び込む人、地面に落ちる希望を探しながら歩く人。様々な人がいます。私は気分が悪くなって道端に吐瀉物を撒きます。こんなことなら人なんて存在しなければいいのに。いや、一人一人誰とも関わらないで生きていける場所に逃げ込めばいいのです。くだらないね、と煙草を喫む彼は言います。私は今日も彼に身体を許します。どうしてもヘッドホンを外してしまうのでとても不安にはなるのですが人肌に触れることによって子宮の中を感じる事ができるのでトントンです。彼はまた煙草を喫んでからくたびれたジャケットを羽織って何処かに行ってしまいました。
暖かい海に溺れていなくなりたい。こんなことを考えながら時計を見続けます。私と時計の対角線に昔彼がいたずらで作った首を絞める縄がありました。その穴から覗く景色は小学生の頃理科の実験で使ったルーペで覗いた景色の様です。私は彼の真似事で煙草に火をつけてみましたが甘ったるい臭いが合わなくてすぐに消しました。
また私はヘッドホンをつけて街に出ます。どうせ死ぬ勇気も無いのだからせめて死んだ様にふらついていようと思った日でした。